多くの企業や一般家庭にとって、夏季は常時冷房を使用するなどを理由に電力消費が大きな季節。当然、そこにかかるコストも膨れ上がります。電力自由化により、トータルコストの圧縮などに繋がった企業もあるかもしれませんが、まだまだ電気代そのものについて「1円でもコストを削減したい」と思っているのが担当者の現状といえるのではないでしょうか。とりわけ、電気代のなかでも、冷却を目的にしている夏の電気使用量のコストを削減するというのであれば、株式会社空調服が販売する「空調服」を導入してみるというのも一つの手かもしれません。
1,000平米(31m×32m)の工場なら、夏のエアコンによる電気代は49万円に
社内、あるいは工場、倉庫内などにおける真夏の電気代は、企業にとって大きなコストとなります。空調を使わずに寒さ対策するなら厚着するという対処法もありますが、暑さ対策で薄着になるといっても限度があります。追い討ちをかけるように近年は“夏のさらなる温暖化”もあり、クーラーなどの空調設備に費やすコストは増えつつあると言って良いと思います。
さて、それでは企業における真夏の電気代はいったいくらくらいなのでしょうか。株式会社空調服のコーポレートページにある試算を参考に確認してみたいと思います。
*試算条件
1,000平米(31m×32m)の面積で、特に大きな発熱源の無い工場に50人が作業していると仮定する。
▽想定費用
冷却装置の種類 | 初期投資額 | 月間電気代 (夏季のランニングコスト) |
排熱量 |
---|---|---|---|
エアコン | 1,810万円 | 26.1万円 | 1時間あたり175kw |
空調服 | 150万円 (充電器、5年間の消耗品50人分含む) |
1,125円 | 排熱なし(0kw) |

▽夏季の電力料金 *6〜9 月で想定
冷却装置の種類 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
---|---|---|---|---|---|
エアコン電気料金 | 150,000円 | 229,000円 | 261,000円 | 183,000円 | 823,000円 |
空調服電気料金 | 788円 | 1,125円 | 1,125円 | 788円 | 3,826円 |
上図をご覧になっていただければ分かる通り、設定した条件下では暑さがピークを迎える7,8月には490,000円近くのコストが発生していることになります。
このコストを真夏だけのことと簡単に切り捨てられない理由もあります。年間の電気代においてコストダウンを考える際、重要なのが「最大需要電力」と「契約電力」の関係にあるからです。
まず「最大需要電力」についてご説明したいと思います。こちらは、使用した電力を30分毎に計量し、そのうち月間で最も大きな値を言います。ここで算出された各月の最大需要電力のうち、過去1年間で最も大きな値が「契約電力」に反映されます。つまり、契約電力を減らす(≒電気代を抑える)には真夏のピーク電力を減らす必要があるのです。
▽ 例 1年間の電気使用量と電力

「空調服」の1日8時間着用で、冷房に関する1か月の電気代は約50円に抑えられる?
担当者の頭を悩ます“夏の電気代”問題の解決方法のひとつとして、今回提案したいのが、株式会社空調服が販売する「空調服」の導入です。
「空調服」とは、服に取り付けられた小型ファンで服の中に外気を取り込み、体表面の汗を気化することで“気化熱”の原理で涼しく快適に過ごせるというもの。真夏の屋外での作業や、取り扱う製品の性質上、空調が使えない屋内(ホコリを嫌うためクーラーや扇風機などの風が発生するものを利用できない作業 など)を主戦場に重宝されているアイテムですが、なかには通常のオフィスで導入している企業も増えているようです。
大容量バッテリー(LIULTRA1)を使用した場合の1か月の電気代
- 大容量バッテリーの定格容量:7.2V 6,500mAh
- 電力量 7.2(V)× 6.5(Ah) = 46.8(Wh)
- 1kWh(=1,000Wh)あたり 金額27円
- 46.8(Wh)÷1,000(Wh)=0,0468(kWh)…電力量の単位をkWhに揃える
- 0,0468(kWh)×27(円)=1.2636(円)…フル充電1回の電気代
- 1.2636(円)×31(日)=39.1716(円)…1か月の電気代
AC電源-DC電源 変換効率を80%とし、39.1716×1.2 =47.00592円
四捨五入して約50円とした
こちらの「空調服」ですが、電気代として必要なのはファンを稼働させるために必要なのかリチウムイオンバッテリー乾電池のみ。空調服を1日8時間最大出力で稼働させた計算でも1か月の電気代は約50円に抑えることができます*。
もちろん、社員全員に着用させれば、50円×人数分のみで、クーラーなど冷却に使っていたそのほかの電気代を抑えることができます。
「空調服」の導入でコスト削減だけでなく、利益改善効果も期待できる
「空調服」を活用することで、クーラーで費やしていた電気量を制限し、電気代を抑える。こういったコスト削減の面だけでなく、「空調服」には利益を改善させる効果も期待できます。
その手段というのが「空調服」の着用による作業効率の改善による工数の削減です。例えば真夏の屋外での作業の場合、一般的には連続して作業すると「熱中症」にかかる恐れなどもあり、一定時間ごとに十分な休息を取り、身体を冷やさなくてはなりません。これは、人間が各種の作業をする事で、産熱量(身体から発生する熱量)が増加するため、体温を一定に保つには産熱した分を放熱(冷却)しなければならないからです。
ここで空調服を着用し、汗の蒸発により必要量の冷却を実施できれば、通常30分の作業後に30分の休憩が必要な作業現場で、作業効率を1.5倍、2倍と引き上げることができます。
実際に数字に当てはめて、その効果を試算してみたいと思います。
1人あたりの人件費を
給与等+社会保険料の企業負担分+福利厚生費等+通勤費等
で月額50万円と仮定します。
例えば、「空調服」の導入による作業効率の向上度合いを10%/月とした場合、1か月10人で11人分の仕事をこなせることになります。 通常、株式会社空調服の販売する「空調服」の使用対応年数は3年とされていますが、使用する期間を1年のうち暑さが気になる6〜9月の4か月と仮定すると下記の式が成り立ちます。
真夏における3年間分の人件費=4(か月)×3(年分)×50(万円/月)=600万円 先の例で言えば、1年でも200万円のコストダウンが図れることになります。 暑さを「我慢でしのぐ」という時代はもう終りです。「空調服」の導入で、健康面、そしてコスト面にも優れた現場環境の改善を図ってみてはいかがでしょうか。
なお、この記事を読んで空調服に興味を持った方は、下記の参照サイトもあわせてご確認ください。
「現場を快適にする「空調服」が地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞」
「熱中症を防ぐ「空調服」を支える技術 “生理クーラー理論”とは」
「類似品に注意! オリジナルの空調服にはどんなタイプがあるの?」
*本内容は記述時点で入手している情報をもとに執筆された原稿であるため、その内容の実現や確約、正当性をお約束する趣旨のものではありません。あらかじめご了承ください。
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