寒波が訪れるどなど、寒さが続いた2018年。現場で働く皆様も日々寒さと戦いながら過ごされていると思います。少しでも寒さを和らげるために色々と工夫されているかと思いますが、効果的な防寒はできていますでしょうか?

今回はそもそも防寒ってどういうこと? というところから、効果的な防寒の方法や、防寒に役立つグッズをご紹介致します。

なるほど! 改めて考える人体と防寒のメカニズム

防寒について考える前に、まずは自分(=人間)の身体について考えてみましょう。寒さを感じるメカニズムとは一体どんなものなのでしょう。

人間は、平熱36℃近辺で常に「発熱」しています。狭い部屋に人が集まった時に、暖房をつけなくてもいいくらいの熱気になったことはありませんか? それは人が発熱していることの証明ですよね。人間は、生きているだけで身体から熱を発している生き物です。空気は体温より低い温度であることがほとんどなので、発熱している身体は常に空気に冷やされています。強く冷やされ熱を奪われると、身体は「寒い」と感じるのです。

身体が寒さを感じるメカニズムを踏まえての「防寒」の基本とは、それはズバリ、「熱を逃さないこと」と「身体を外気から守ること」です! では実際に「熱を逃さないこと」と「身体を外気から守ること」を実現し、効果的に防寒をするにはどんな方法があるのでしょうか?

防寒の基本は“体熱を逃さず”“外気を防ぐ”こと

「防寒」と言われた時に真っ先に思い浮かぶのは「厚着すること」ですよね。もちろん、厚着はとても効果的な防寒方法です。

厚着をすると、身体と外気の間に服が何枚も立ちふさがります。すると、服と身体の間にはわずかな空気の層が作られ、その空気の層は身体から発された熱で暖められます。この空気の層が、外気の冷たさを遠ざけると共に身体を保温してくれるのです。

例えば、冬場の強い味方であるダウンジャケット。あのフカフカした部分には羽毛が敷き詰められていますが、羽毛は空気の層を作る性質があるため、ダウンジャケットを着ると、身体から発された熱が分厚い空気の層にどんどんキャッチされます。ダウンジャケットがとても暖かいのは、空気の層の暖かさだったのですね。上手に厚着をするには、熱を逃がしづらく空気の層を作りやすい素材かどうか?などを意識すると良さそうです。

何枚も厚着する事以外にも防寒の方法はあります。寒い時期は特に、手先や足先などの末端が冷えますよね。効果的な身体の温め方として、太い血管がありたくさんの血流が流れている首・手首・足首などを温めると、血液の循環によって身体全体がよくあたたまり、末端神経まで熱が行き渡る事で指先までポカポカしてきます。マフラーやネックウォーマー、手袋、レッグウォーマー、分厚い靴下などを着用すると効果的だとされるのはそのためです。室内であれば、ひざ掛けやストール、電気毛布などを使ってみるのも良いでしょう。

快適現場プラス編集部おすすめ 実践的な防寒グッズ3種

身体と防寒のメカニズムを頭に入れたところで、実践的かつ効果的な防寒グッズをご紹介致します!

カイロ、使い捨てカイロなど

カイロは漢字で書くと「懐炉」。懐に温めた石を入れて暖を取っていた、温石(おんじゃく)という江戸時代の文化がルーツと言われています。おなじみの使い捨てタイプをはじめ、レンジで温めて何度も使えるタイプのものや、オイルで発熱するものなど様々な種類のカイロがあります。今回は靴下に貼るタイプのカイロをご紹介。足先が暖かいと意外な程に暖かく感じますよ。長時間外にいる方には特にオススメです。

 速暖ホットラップサポーター

手首や足首に巻くサポータータイプのこちらの品物は、シンサレートという保温素材を使用しており、血管の集まっている場所を効果的に温めてくれます。また、とても薄手で着用感も良く、仕事でも自宅でも活躍する事間違いなしです!

Uspあったかベスト

防寒着も、近年では電熱式のものが増え、注目を集めています。「Uspあったかベスト」もその中の一つ。上着の下に着る事で内側からポカポカと温めてくれます。充電式バッテリーで何度も使えますし、バッテリーを外しての洗濯ももちろん可能です。軽くて薄い着心地なので、今までの作業着にこちらをプラスしても違和感なしですね。

 www.nsp-kuchofuku.jp
http://www.nsp-kuchofuku.jp/wp-content/uploads/2016/10/best1017.pdf
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まとめ

今回は身体と防寒についてご紹介させて頂きましたが、防寒はそれぞれの体質にあった方法があるものです。自分の体質に合った防寒方法・グッズを見つける手助けとなれば幸いです。しっかりと防寒をして、厳しい寒さを乗り越えましょう!

今回の記事をご覧になっていただき『重ね着』についてもっと知りたい方は「屋外作業者は必見。防寒はもちろん、疲れも軽減させる『重ね着』とは」を、寒い日の効果的な暖の取り方については「寒い日に身体があったまる 『温活飲み物』持ち歩きのススメ」を読んでみてください。

 

<参考URL>
環境省 「COOL CHOICE」
ヘルシスト