建設業の仕事内容は多岐に渡ります。現場での作業や書類作成、クライアントやそれぞれの下請け会社への連絡など様々。膨大な業務を少しでも効率化したいと考える方は多いと思います。今回はそんな建設業の業務に役立つアプリをご紹介します。スケジュール管理や書類作成など、便利な機能を備えたアプリはたくさん。自分に合ったアプリを選んでぜひ業務に活用してみてください。

 

施行管理向

現代の建設現場監督の強い味方「eYACHO」        Webサイト

「野帳」は屋外で利用するのに強くシンプルでありながら様々活用できる、現場関係者のメモ帳として圧倒的人気の文房具です。そのデジタルアプリ版「eYACHO」は、さらに使いやすく高機能に。いままでの野帳と同じくメモや進捗を記入できるのはもちろん、フリーハンドできれいな図形を描くこともできます。帳票作成や情報共有も簡単で現場で報告書や指示書など必要書類が作成でき、事務所に戻る必要がなくなります。図面や資料の管理も簡単で、打ち合わせの記録音声や動画などの情報を紐付けることも可能。作成したメモからToDoリストを作成することもできるので、一目でやるべきことがわかるようになります。

 

これからの現場管理にはクラウドを利用した「Field Pad」を     Webサイト

建築現場ではたくさんの図面や書類が必要ですがそれらすべてを持ち運ぶのは大変ですし、機密を守るのが難しいのが正直なところです。この「Field Pad」はクラウドサーバー上で図面や書類を管理し、スマホやタブレットでみることができるアプリです。ファイルにピンを打つことでピンごとにコメント、写真、音声や動画などといった情報を紐付けて記録することも可能。書類や図面に直接書き込むように情報を付加できます。  ※iphone、ipadのみ対応

1万人以上の現場の声を反映した「ANDPAD」     Webサイト

バラバラに管理していた写真や資料をクラウド上で一元管理できます。「ANDPAD」を使えば現場で撮った写真をパソコンで取り込んだり、図面をスキャンしてPDF化する必要がありません。また工程表の作成も可能。クラウド上で管理することで関係者への共有も簡単になり、進捗や変更の通知も漏れなく行えます。またアプリ上で検査機能を利用可能。検査は項目が多く煩雑ですが、スマホやタブレット上で記録できることで検査実施の負担が軽減されます。

 

<コミュニケーション>

現場コミュニケーションを効率化!ビジネスチャットの「Stacc」   Webサイト

現場では作業する業者が入れ替わり立ち替わりでいつも同じ人間がいるわけでないことが多くあります。仕事内容の変更や進捗状況など、伝達漏れを防ぐためのコミュニケーションアプリが「stacc(スタック)」です。建設業向けの労務安全書類の管理システム「グリーンサイト」と連動しており、そのデータを元に現場ごとにチャットルームが自動で作成されます。自動的に作成してくれるので、管理者がメンバーを招待する手間や抜け漏れがありません。利用人数による課金制度もないので、その現場作業員全員が入ることも可能。また企業別や職長だけのルームなど必要なルームも作成してくれるので、画像やファイルの共有も安心してやりとり可能です。

 

<マッチング>

施行のスケジュール管理、マッチングに必須「kizuku」      Webサイト

現場仲間の輪を「築く」から取られた名の「kizuku」は、協力業者のスケジュールを検索できるため、手配時からその業者の混み具合がわかり、安定した工事発注をすることが可能です。また現場では、職人さんに最新の工程表が届いていなかったり進捗状況が伝わっていなかったりすると思わぬトラブルが起こるリスクがありますが、工程表や現場の様子を共有でき伝達ミスなどをなくすことが可能です。さらに現場トーク機能で図面や進捗など情報共有がよりスムーズに。まさに業者さんとともに現場の良い環境を「キズク」ために必須のアプリです。

 

<カメラ&写真管理>

デジタルカメラと工事用黒板が一体化「工事写真」      Webサイト

アプリを起動すると画面に黒板があらわれ、中に工事名や日付などが入力できます。そのまま写真を撮れば黒板とともに撮影できる、工事の進捗管理にぴったりのアプリです。文字はタイピングで打ち込めますし、自分で登録した名称を選択することも可能。雨に文字が流されることも、風に黒板が吹き飛ばされることもなく安全に行程を管理することができます。また現場で撮影した写真は自動的にフォルダ分けされるので、現場別の整理の手間も省けます。共有アカウントを複数人で使用すれば、共有フォルダにそれぞれが写真をアップすることも、編集も可能になります。

※iphone、ipadのみ対応

現場管理者のための写真管理アプリ「Photoruction」     Webサイト

工事写真は大量になり、整理が面倒です。「Photoruction」はスマホのカメラで撮った写真を、設定している情報をもとにそのままクラウド上で自動整理。あとから事務所で整理する必要はありません。工事写真の撮影は電子黒板を使用でき、黒板の作成も簡単です。図面の表示やメモ書きも対応可能。さらに情報がリアルタイムに関係者に共有されるため伝達スピードは早くなり、作業もスムーズに進みます。

 

<書類管理>

CADソフトの定番がスマホで簡単に「AutoCAD」     Webサイト

CADの図面をいつでもどこでもスマホやタブレットで表示、作成、編集できるアプリです。CAD画面をタップする操作だけで作成や編集が可能のため移動時間などにも仕事が可能。作成、編集した画像はWeb上に共有できるので、別端末で再度編集や、作業員同士での共有も可能です。

どこでもカタログが見放題!電子版カタログ「iCata」    Webサイト

住宅の設備や建材、照明など電気設備…建築に必要な設備は多種多様で、それを選ぶためのカタログも様々。すべてを持ち運ぶのは骨が折れますが、出先や現場で発注したいときや商品の詳細を確認したいときもありますよね。そんなときに使えるのがこの「iCata」です。凸版印刷に登録されているデジタルカタログを閲覧できるサービスで、その数約11000冊。住宅建材をはじめオフィス用品や家具、介護用品にいたるまで様々な商品のカタログを見ることができます。よく使う企業をお気に入り登録したり気になった商品は切り抜いたり、メモや付箋なども記入可能です。

 

<計器>

スマホが高精度の水平器に早変わり「水平器&水準器」      Webサイト(iOS版)

この「水平器&水準器」アプリは使いやすいシンプルなデザインで、様々な向きの水平、傾きの角度を測ることが可能です。横、縦、平面などすべての置き方で測ることができるので、様々な角度に対応。基準を設定する「キャリブレーション機能」も搭載しています。厳密には通常の水平器を使って測ることが必要ですが、ちょっと水平を見たいときに手軽に確認することができます。

様々な縮尺を設定可能!三角定規の替わりに「スケール定規」    Webサイト(iOS版)

計器は建設現場に必須道具ですがかさばりますし、現場へ持っていくのを忘れてしまうことも。「スケール定規」はいろいろな縮尺の目盛りを表示することのできるアプリです。単位はメートルとインチどちらにも対応しており様々な縮尺を設定でき、シンプルなデザインと使い方で使い勝手がよいアプリです。

 

まとめ

建設現場の長時間労働は深刻な問題ですが、アプリを活用することでいままで行っていた業務の手間がなくなることが期待されます。有効に活用できれば書類作成などの事務作業の負担軽減や、作業員とのスムーズな情報共有やコミュニケーションなどに繋がります。少しでも施行管理の現場が効率的に進み生産性が向上するよう、ぜひともアプリの導入を検討してみてください。