現場で働く皆様にとっては「体が資本」ですから、常日頃から健康には気をつけておられるかと思います。これからの暑い季節、熱中症などの危険もあり、対策は必須になりますよね。こまめな休憩を挟んだり装備品に気をつけたりなど、体調を崩さぬよう気を配っておられると思いますが、それでも対策が足りず体調を崩してしまったりする時はありませんか?一歩進んだ対策として、過酷な環境に耐えられるような体づくりについて考えてみるのはいかがでしょうか。

今回は、体の内側からする対策として、普段の食事で摂取する「栄養」に気をつけてみませんか?というご提案です。栄養について改めて考えてみると共に、栄養についての本をいくつかご紹介したいと思いします。

 

基本中の基本! 栄養、気にしていますか?

夏場は気温も湿度も高く、ついつい食欲が落ちてしまいがちですね。冷たいそうめんやうどんなどは、そんな時でも食べやすいので食べる頻度が高まりやすいかと思います。しかし、そればかり食べていては補給できる栄養は糖質や塩分ばかり。ビタミンやミネラルが不足しがちになってしまいます。ビタミンやミネラルが不足してしまうと体は疲れやすくなってしまい、倦怠感や食欲不足=夏バテの症状が出やすくなってしまう悪循環に。バランスよく栄養を補給して、暑さに負けないスタミナを保てるよう気を配る必要がありますね。

例えば、肉料理はスタミナ維持に効果があるとされています。肉は代表的なタンパク源食材で、タンパク質は筋肉や血液を始めとした体組織を作る素材になる物質です。更には、肉にはビタミンやミネラルも豊富に含まれていますので、複数の栄養素をまとめて摂取する事ができます。肉の種類によっても栄養の特性があり、豚肉はビタミンが豊富、鶏肉は低カロリーかつタンパク質が豊富、レバーは鉄分が豊富に含まれていますので貧血対策にもなります。複数の緑黄色野菜と共に摂取するようにすれば、更に様々な栄養を摂取することができて栄養バランスもばっちりです。

このように、毎日の食事や栄養について知り、考える事が栄養対策の第一歩になります。上記の内容はあくまでも初歩的なもの。「いつも食べてるアレって栄養的にはどうなの?」「もっと栄養について知りたい!」という方の為に、栄養管理についての本をご紹介していきたいと思います。

 

厳選!栄養について知る事ができるオススメの本

■入門編

たべることがめちゃくちゃ楽しくなる! 栄養素キャラクター図鑑

栄養素たちがキャラクター化されており、それぞれの役割について楽しく学べます。子供向けの本に見えますが、女子栄養大学教授監修のしっかりした内容です。「文字ばかりの本はちょっと読みづらい…」という方にオススメ。小学生くらいのお子さんがいるご家庭は、親子で一緒に読んでみるのも良いでしょう。

健康管理する人が必ず知っておきたい栄養学の○と×

「ミネラルはできるだけたくさん摂るべき?」「1日2食より3食のほうがやせる?」などのトピックに○×で答えながら、楽しく栄養学が学べる本です。イラストも豊富で、堅苦しくなく実用的な知識を得ることができます。

 

■中~上級編

医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68

医者が教えるとの表題から難しい内容かと思いきや、読みやすく実用的な内容でスラスラ読めます。その時の流行り廃りでいろいろな食べ物・食べ方が流行しますが、糖尿病専門医の視点から流行りに流されないしっかりとした栄養知識を教えてくれます。

栄養素の通になる(第4版)

しっかり栄養学について学びたい、という方への入門書としてオススメです。各栄養素の働きや、不足した場合どうなるか、逆に過剰になった場合にどうなるか等がしっかり書かれています。栄養素について辞書のような使い方もできる良著です。

 

■時間編

時間栄養学が明らかにした「食べ方」の法則

体内時計のしくみをうまく活用して栄養を摂取する、という「時間栄養学」について学べる本です。「何を食べるか」より「いつ食べるか」が大事という事を、きちんとした実験の上で証明しています。時差ボケの直し方など他に無い内容も多く、目からウロコが沢山の一冊です。

 

■調理法編

その調理、9割の栄養捨ててます!

栄養の基礎を身につけて栄養バランスの良い食事を取るようにしても、あまり効果が実感できない…という時は、食材の栄養豊富な部分を捨ててしまっていたり、加熱の仕方で栄養が消えてしまっていたりなど、調理法が良くないのかも。自分で料理をする方には、特に読んでほしい内容です。

 

■筋トレ編

ジムに通う人の栄養学 スポーツ栄養学入門

仕事で使う筋肉はもちろん、それ以上の体を手に入れようと努力している人にはこちらをオススメ。筋トレ好きなら知っておきたい、栄養と食事の知識をわかりやすく解説してくれる本です。

 

■ノンフィクション編

栄養学を拓いた巨人たち 「病原菌なき難病」征服のドラマ

栄養学が現在のように確立されるまでには、栄養不足を原因とした病気と闘ってきた先人達の歴史がありました。今では当たり前になっている栄養素が発見されるまでのストーリーを通して、栄養学の重要性を再認識できます。単純にノンフィクションの読み物としても興味深い内容となっています。

 

まとめ

ご紹介した本の中に、興味が引かれるものはありましたでしょうか。食事は毎日必ずすることだからこそ、不味い美味しいと同じくらい、栄養にも気をつけたいものですね。栄養学について学び、学んだことを実践していけば、暑さにも寒さにも負けない丈夫な体づくりが出来ると思います。是非一冊手にとって、栄養の改善に取り組んでみてください!