建設業界においても、女性の人材が少しずつ増えてはいますが、男性に比べてみたら、まだまだ圧倒的に少ないのが現状です。女性少ないからこそ求められる今、施工管理、現場で活躍できるポイントを見ていきましょう

 

 

建設業は女性の活躍が期待されている?

建設業界においても、女性の社会進出、及び活躍の場を推進する動きは大きく、平成26年8月 国土交通省と建設5団体が共同で「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」を発表しました。しかしながら、現在はまだまだ女性は少ないのが現状で、極めて男性的な要素が強く、女性を現場に入れることに抵抗があった、という声も少なくありません。

平成24年の総務省統計局の調査によると、女性の技術者・技能者数は約10万人で、全体の約3%という数字です。しかも、平成9年度では、女性技術者・技能者数約26万人で、全体に占める割合6%だったにも関わらず、比較してみても大幅に下がっていることがわかっています。

この数字から見ても、国や、建設団体も女性技術者・技能者に大きな期待を寄せているのにも関わらず、建設現場における女性の活躍は、まだまだ厳しい現状であるということは一目瞭然です。

建設業界における女性の活躍を推進する動きはまだまだ続いていきます。そんなこれからの時代に向けて、男女問わず知識や技術を身につけておくべきでしょう。次では、建設現場で必要な具体的な資格やスキルをご紹介します。

 

現場で役立つスキル&資格とは?

◆資格:施工管理技士

施工管理とは、電気工事、土木工事、管工事等の工事現場において、施工の全体管理を行う業務のことを言います。施工管理の仕事の内容は幅広く、施工計画の策定、原価の管理、安全管理、品質管理、工程管理・スタッフの管理など工事が計画的に進むよう全体を管理します。これを行うためには施工管理技士という国家資格が必要です。

区分は1級と2級があり、合格すると国土交通大臣から技術検定合格証書が交付されて、「施工管理技士」の称号が与えられます

 

◆スキル:コミュニケーション力

建設現場にて、工事を行うには、電気・配管・塗装など、多くの分野が多岐に渡って関わることになります。各業者と円滑に仕事を進めて行くためには、各種専門知識を身につけ、現場で困らないコミュニケーション力を身につける必要があります。

 

◆スキル:リーダーシップ力

現場監督は、現場のスタッフをリードして指揮を取る役割のため、リーダーシップ力を求められます。建設工事現場全体を見て管理することは、経験が必要となります。

施工管理を行うに辺り、資格の取得は必ずしも必要ではありませんが、仕事の幅を広げたり、自身のキャリアや、スキルアップに役立ちます。

 

女性ならではの活躍ポイント

まだまだ少ないとはいえ、女性の施工管理者として既に活躍されている方もいらっしゃいます。そんな女性の強みを生かした活躍ポイントをご紹介します。

 

◆女性の感性や視点を生かした設計やデザイン

機能的で細かい部分にも配慮されているという大きな利点があります。

 

◆女性リーダー、女性責任者はイメージが高い

経営戦略上においても女性が活躍している企業は非常に好感度が高いのも事実です。

 

◆お客様に対する配慮やコミュニケーション力

女性としてきめ細かい配慮や、女性のお客様に対する安心感を与えることができることも大きなメリットです。

 

まとめ 

建設現場で、女性が施工管理者としての新しい風になることはおわかりいただけましたでしょうか。平成26年から5年以内に、女性技術者・技能者数を10万人から20万人の倍にするという計画がある通りに、女性の活躍を推進している通りに、やはり今、求められているのは女性現場監督の活躍なのです。

 

女性の活躍で現場は良くなる! 建設産業女性活躍推進セミナー全国大会

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<参照先>

国土交通省「10年後を見据えた建設業のあり方について」     

けんせつ小町

Boxil CMS「施工管理とは施工管理技士の仕事内容・役割・必要な資格やスキルを解説」

国土交通省「女性の力で変わっていく建設現場」

俺の夢「建設業界で女性が活躍するために必要なポイント、総まとめ」