冬の寒さが本番を迎えている今日この頃。毎日着るスーツや作業着、十分に寒さ対策できていますか。

特に屋外作業者の場合、冬場はインナー、ミドルウエア、アウターなど何枚も服を重ねて着るのが常ですよね。ですが、重ね着の仕方を間違えると余計な疲れが溜まったり、機能性が落ちてしまう事はご存知ですか?

今回は正しい重ね着の方法や、服選びのポイントなどをご紹介致します。

コットン製は不向き? 防寒用のインナー選び

インナーとは1番下に着る肌着の事で、ここをおろそかにすると底冷えするような寒さを感じたり風邪を引いてしまう恐れがあります。

選ぶ際は下記の3つのポイントを抑えてみてください。

  1. 伸縮性があり、肌に密着すること
  2. 汗を吸い、湿気を逃がし、よく乾くこと
  3. 体から出る熱を保温してくれること

冬の寒い時季でも体の水分は常に体外から排出されており、その量は安静にしていても成人男性だと1日で約900mlになると言われます。これに加えて運動や食事、精神的な要因で汗をかいています。これだけの量の水分をうまく処理できるインナーが望ましいです。近年は、汗を処理できる機能性インナーが各メーカーから発売されていて、これらの条件を満たしており最適です。ユニクロのヒートテックや、ミズノのブレスサーモが有名ですね。

注意したいのはコットン(綿)の肌着です。着心地が良いコットン製肌着を愛用している人は多いと思いますが、コットン製のものは汗が外に出ていかず、汗冷えしてしまうので冬のインナーには向かない素材です。

重ねすぎると疲労を生む? 防寒用のミドルウエアの選び方

ミドルウエアはインナーの上に重ねる服になります。シャツ、トレーナー、セーターなどなど色々と候補がありますね。選ぶ際のポイントは次の通り。

  1. 締め付けすぎず、肌着との間に若干の隙間ができるサイズ感
  2. 綿やウールなどの素材で、裏起毛のものであればより暖かい
  3. さらに重ねるなら蓄熱・保温性能の高いものを選ぶ
  4. 着込みすぎは禁物

あまり小さいものを着ると締め付けられて血行が悪くなってしまいますので注意。体から発する熱を保温してくれるような温かな素材で、かつ動きやすいものを選ぶと良いですね。

ミドルウエアは一枚しかダメ! ということはもちろんありませんので、綿やウールの上にニットやフリース素材のジャケットやセーターを着る事でさらに暖かく重ね着できますね。

とはいえ、3枚以上は着込みすぎの危険アリです。身体を圧迫し動きにくくなったり、これが肩こりの原因になったりします。その場合は、なるべく薄く動きやすい素材の服を選ぶなど、自分のスタイルに合った調整をしてみてください。

また、蓄熱保温に優れた「Nspあったかベスト」などの発熱するウエアを着込むのもオススメです。薄手なので動きやすく、その割にとても暖かいので、冬場でも身軽に過ごす事ができますよ。

 www.nsp-kuchofuku.jp
http://www.nsp-kuchofuku.jp/wp-content/uploads/2017/10/attaka2017.pdf
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繊維の密度が高いものがおすすめのアウター

アウターはコートやダウンジャケットなど、一番上に着る服になります。品質の良いアウターの多くはそこそこ値段も張りますが、ここをおろそかにすると、せっかくインナーとミドルウェアが保ってきた「体熱」が北風のひと吹きで吹っ飛んでしまう事になります。そのため多少の出費は覚悟しつつ、確実に防寒出来る仕様部分を備えておきたいところです。

  1. 裏地や表地の生地の織が密なもの
  2. 蒸れる事が無いよう透湿機能があるとベター

意識したいのはインナーとミドルウエアの生んだ「体熱」の暖かさを逃がさないこと。そして、外気によって「冷やさせない」ことです。繊維の密度が高いものを選ぶと空気の層が強固になり、外気にとても強くなります。さらに、防水加工があるものであれば突然の雨や雪にも対応できて良いです。

インナーやミドルウエアが処理した汗で蒸れないように透湿機能があるものであれば文句なしです。ノースフェイスやパタゴニアなどに代表されるアウトドアメーカーが作るアウターは、防寒撥水の機能に優れており冬の登山にも耐えられるような素晴らしいものが多くオススメです。

まとめ インナーは吸湿&放湿!アウターは防風&防水!

正しい重ね着についてまとめると、

  1. インナーは機能性インナーで汗を効率よく処理
  2. ミドルウェアは分厚くなりすぎず、機能性と保温性を重視
  3. アウターは寒風に負けないよう、繊維の密度や素材を意識する

といったところでしょうか。自分の普段の重ね着と比べてみていかがでしたでしょうか?適切な重ね着し、さらにそれに防寒グッズを組み合わせれば効果抜群です。

また、防寒について詳しく知りたい方は「<寒さ対策>をする上で知っておきたい「防寒」で大切なことって何?」を、寒さが厳しい日に効果的に身体を温める方法については「寒い日に身体があったまる 『温活飲み物』持ち歩きのススメ」をご覧になってください。

これらの記事を参考に、寒さで体調を崩す事なく、元気に日々を過ごしたいですね。