労働人口の減少などを背景に、現代は老若男女、国籍を問わずに様々な人がいろいろな業種にチャレンジでき、そしていろんな働き方ができる時代になったといえます。“現場”も例外ではなく、多種多様な人と働き方を許容しながら、チームとしての力を発揮させなくてはならない管理者としては一部、頭を悩ます種ともいえます。そこで今回は、“現場”の力を最大限に発揮するためのヒントが散りばめられた良書12冊をご紹介しようと思います。

 

 

現場の実態に即した人材育成方法を知るための4

 

今や老若男女、国籍さえ不問の“現場”は、様々な人格が集う人材のるつぼ。そんななかで各人の意思を統一し、プロジェクトを成功に導くために管理者のマネジメント手腕が問われることは間違いありません。今回ご紹介する4冊はいずれも“現場”の実態を踏まえたマネジメントのための良書です。チームをひとつにしたい、と切に願う管理者の方はぜひ、目を通してみてください。

 

『トヨタ 現場の「オヤジ」たち』

野地 秩嘉 著

新潮社

 

中卒後15歳で入社し、現場一筋の副社長 河合満氏はじめ、世界のトヨタを支えた「オヤジ」たちが語る人の育て方。なおトヨタの現場では現場で働く組長、工場長を尊敬の念を込めて「オヤジ」と呼び、生産現場は「オヤジ」が仕切っているそう。河合氏へのインタビューの形式をとって、河合氏の入社から仕事の仕方を振り返る。

 

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『やる気を引き出し、人を動かす リーダーの現場力』

迫 俊亮 著

ディスカヴァー・トゥエンティワン

 

現在では全国におよそ300店舗を持つ靴とバックの修理店「ミスターミニット」を見事にV字回復に導いた当時、若干29歳の社長・迫俊亮氏の手腕に迫る。過去10年間の業績は右肩下がり。本社からの無茶な指示に現場は疲弊し、管理職は続々と鬱で休職、あるいは退職する同社で、迫氏が実践したことはただひとつ。会社のすべてを「現場中心」に作り直したことだった。

 

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『はじめてリーダーになる君へ』

浅井 浩一著

ダイヤモンド社

 

「リーダーは“優秀さ”を捨てなさい」

JTの地方採用(ノンキャリア)で入社、その後に本社勤務を経て、全国最年少所長に抜擢、31支店中、25位より上位の成績をとったことがなかった高崎支店(群馬県管轄)を2年連続で日本一に導いた浅井浩一氏のリーダーシップの基本スタンスと、今やるべきことをまとめた1冊。

 

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『「いまどき部下」を動かす39のしかけ その「任せ方」、もう通用しなくて同然です。』

池本 克之 著

三笠書房

 

叱る、口を出す、押し付ける、信じきる。

従来のマネイメント方法の効果が疑われるなか、本書では時代にあわせた「新ルール」を提言。ドクターシーラボとネットプライスを上場に導いた、実業家にしてコンサルタントでもある著者が伝授する“これからのリーダー”が絶対に知っておくべきこと。

 

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現場に新しいアイディア、斬新な手法を取り入れたい管理者の4

 

現状維持、つまり停滞とは衰退であるという言葉がある通し、世界は常に変改している以上、チームも現場も常に、時代やチーム力に応じた変化が求められます。しかし、変化といっても一体何をすれば良いのか。そんな悩みを抱えている方にぜひ目を通して欲しい珠玉のアイディア集がこちらです。

 

 

『現場論 「非凡な現場」をつくる論理と実践』

遠藤功 著

東洋経済新報社

 

33刷15万部のベストセラー『現場の力を鍛える』の全エッセンスがつまった集大成本。実例をもとにジャンルを問わずどの“現場”で使えるノウハウは必読もの。単なるアドバウスではなく、足でかせいだ実体験のため、説得力が高い。

 

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『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』

松下 幸之助著 松下政経塾 編集

PHP研究所

 

パナソニックグループを創業し、言わずと知れた日本を代表する経営者にして、私財70億円を投じてはじめられた松下政経塾。政財界に多くのリーダーを輩出してきたこの松下政経塾の人間教育をベースに構成されたもの。本書内では松下幸之助氏が当時の塾生に向けてその思いを切々と伝えた未公開テープ約100時間分の内容が中心となっている。

 

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社会を変える アイデアの見つけ方 』

市ヶ谷 弘司 著

クロスメディア・パブリッシング

現在では作業着のみならず、コンシューマからも注目が集まる「空調服」。この発案者にして、同市場を100億市場にした著者が伝える、社会を変えるための技術と発想法。稀代の発明家だけあってその発想法は唯一無二。一方で、誰でも翌日から実践できるアイディアにあふれています。

 

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『現場で使える安全衛生アイデアBOOK』

安全総合調査研究会 著

労働新聞社

 

作業改善のアイデアを集めた「安全対策事例集」危険を感じる感性を測った「危険に対する感性のチェック」ヒューマンエラー対策を示した「絵で見る不安全行動の分類」の3部構成。写真やイラストをふんだんに使用し、視覚に訴える内容となっているため、管理者の方だけでなくスタッフレイヤーの方にもおすすめ。

 

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現場管理、現場の問題解決が急務の管理者が読んでおきたい4

 

現場では日々、問題が山積している。問題を抱えたままでは仕事がうまく進むはずがありません。現場の問題解決が急務だと考える管理者の方は、ぜひこちらの4冊を。

 

『組織の現場力を高める問題解決メソッド』

問題解決実践研究会 著

日本能率協会マネジメントセンター

 

問題を先送りにする組織は(1)問題解決の具体的な手順を知らない(2)問題解決を実行していくような組織方針、組織風土がないことに集約されていると指摘。職場で発生する異なるタイプの問題解決方法を具体的に解説するとともに、組織のメンバーのやる気を引き出し、全メンバーが自然と考え続ける仕組み作りについても言及している。

 

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『現場で使える問題解決・業務改善の基本』

小倉 仁志 著

日本実業出版社

 

日頃起きるミスやトラブル、納期遅れを放置しておいたら、また同じような問題が発生した、なんでことはありませんか?本書では問題が発生する仕組みを解明するための方法“なぜなぜ分析”を紹介。知っていれば誰でも確実できる改善のコツを、各部署の日常的なケースをあげながらわかりやすく解説してくれています。

 

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『仕事の問題地図』

沢渡 あまね著

技術評論社

 

「頼んだ仕事の進捗がまったくわからない」「やり方を変えようとしても、他部署が抵抗してくる」「同じ失敗を何度も繰り返す」・・・など。仕事のムダ、ムダな仕事はなぜ生まれるのか?問題の原因を図解で示しつつ、解決策を示唆してくれます。

 

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『部下に残業をさせない課長が密かにやっていること』

麻野 進著

ぱる出版

 

「お先に」。いつも定時に退社し、残業しない上司は何をやっているのか。チームの目標他zつ生ができない、いつまでたっても時間が足りない、なんでも自分で抱えて仕事を手放さない上司は、なぜ会社から「捨てられてしまうのか」。プレイングマネージャーとしての役割、人を動かすスキル、もう一段出世するための人間力の磨き方など“課長”が生き残る教科書。

 

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いかがでしたでしょうか。

通勤、退勤の移動時間やお昼休み、夏休みなどを活用し、ぜひこれら良書の知見を身につけて、実践してみてください。